BSR – Buddhist Social Responsibility –
先日、こんな記事を見つけました。
BSRとは、仏教者の果たすべき社会的責任(Buddhist Social Responsibility)だそうです。
CSR(企業の社会的責任)は有名ですけど、BSRは私も初めて聞きました!CSRは企業の活動が社会に与える影響に責任をもって、お世話になる社会を持続可能なものにするために使う自発的な活動だそうです。
※参照:Wikipedia
お寺が社会にできる活動
お寺はこれまで、集会所やお祭り、地蔵盆などなど、地域の人々が集まる場として使われていました。ただ、昨今はお寺が人の集まる場所として機能する場面が少なくなっていると思います。
大正大学によると社会貢献において、寺には文化、教育、福祉、防災の4つの役割があると言われています。私がこの4つの分野それぞれでお寺ができそう!と考えたことは次の通りです。
- 文化……お寺や仏教の教えについて社会に発信することで、日本の文化を伝える。また、日本の伝統芸能の担い手の方々にお寺を開放して文化活動のホールとする。
- 教育……幼稚園や保育園、学校に行けない子供たちの学びの場などを運営する。小学校の総合学習などの科目で地域の歴史を伝える。
- 福祉……囲碁や将棋の会など、憩いの場を提供する。終活のセミナーを実施する。
- 防災……避難所になる。境内にいざという時のための町の備蓄庫を町内会と設置しておく。
お寺が中心となる地域創生の可能性
地域創生と聞くと、私が一番に思い浮かべるのはお祭りです!うちの近くの商店街でも秋ぐらいに大きなお祭りがありますが、地域の内外から多くの人が集まり盛り上がります!
お祭りで観光に訪れた人が、地域の人々がお祭りを通して仲良くしている姿を見て、「この町に住みたいな」となることも少なくないそうです。お寺がお祭りのために場を提供すること、これもBSRの大切な活動かなと思っています。
地域の方々との助け合いの軸にお寺がなるってステキじゃん!
BSRを考える大切さ
お寺と地域社会は互いに支えあって共に繁栄していくこと、これは昔から意識しないでされているところも多いと思います。今回このBSRという言葉を聞いて改めて相互に助け合う大切さを考えさせられました!STAY HOMEもそうですが、「言葉は人を動かす力があるな」と思った今日この頃です。皆様もぜひ、自分の住んでいる地域でのBSRの可能性を、探ってみてはいかがでしょう。
神社仏閣オンラインはBSR活動の実践をサポートするお寺のパートナーでありたいと思っています。
記事作成者
河村英昌(僧侶えいしょう)
そもそも社会的責任ってなんだったっけ。