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お正月のお焚き上げ – どんど焼き(とんど焼き・さいと焼き・左義長)ってなぁに?

どんど焼き・どんどん焼き・とんど焼き・さいと焼き・左義長の記事
僧侶えいしょう

どうも、えいしょうです。正月飾り!さあ、捨てるか・・と、ゴミ箱にいれようとしたあなた!ちょっと待ってください!今回は、どんど焼きについてご紹介いたします!

記事作成:2025年1月12日

 本記事では、お正月に行われるお焚き上げである、どんど焼き(とんど焼き・さいと焼き・左義長)について基本情報をご紹介しております。こちらの内容につきまして、動画では本動画にてご紹介しておりますのでよろしければこちらもご参照ください。

①どんど焼きの歴史
②実施される時期
③どんど焼きの意味
④どんど焼きと五山の送り火の違い
⑤どんど焼きって何をするの?

 では歴史をなるべくシンプルわかりやすく解説します!

 歴史は、平安時代まで遡ります。左義長(さぎちょう)という名前に由来しますが、これは宮中の中の行事の名前です。

 左義長は、三毬杖(ぎっちょう)から来たと言われています。毬杖ってなぁに?今でいうホッケーみたいな遊びで、毬(まり)を杖(つえ)で打ち合っていました。なんとおしゃれ!羽子板みたいな正月遊びの感覚でやっていたようです。

 こんな感じの杖です!これを3本束にして、正月飾りと一緒に燃やしたのが三毬杖といわれ、これが左義長となったとのことです!(他説もあるようですが定説はこちら)

 そして、以降は宮中で廃れていくと民衆に広まりまして、江戸時代から一般的になりました。このように、日本文化の伝搬はだいたい宮中から民衆へ広まっていきます!

 地域によって呼び方はバラバラでして、そのまま左義長と呼ぶ地域もあります。どんど焼き・とんど焼き・さいと焼きと呼ぶ地域もあります(他にもあります)。

 時期として一般的なのは1月15日になりますが、この日、実は小正月(こしょうがつ)と言われます。

そもそも、1月1日は大正月というのです。(ご存知でしたか?私はこれで初めて知りました)一方で、1月15日もめでたいので小正月というわけです。15日といえば、十五夜、そう!

 満月ですよね!日本人、めっちゃ月好きなんですよね、満月はとてもめでたいとされています。ですので、小正月といいます。

 1年の最初の満月の日なのでこの日にどんど焼きが行われます。

 では、意味に入ります。意味は、年神様(としがみさま)を送り出す!です。

鏡餅・鏡開き

 年神様は、鏡餅の記事でもふれていますが、ご先祖さまのことです。お正月にお迎えしたご先祖さまを送り出すという意味合いがあります。

 ご先祖さまを送り出す・・あれ!五山送り火と似てるじゃないですか!ということで、次の章に。

 では、五山の送り火と比較しましょう!

 まず、五山の送り火を説明しますと、お盆の時期にお迎えしたご先祖さまを火で送り出すという行事です。

 わたし、あんまりお寺と神社を分ける考え方好きではないのです。(江戸まで一色たでしたので)ただ、あえていうなら一番大きな違いは、

Screenshot

 ということで、お正月は神社さん、お盆はお寺の文化という違いがあります。ただし、パッションは一緒!

をド派手にすることで盛大におもてなしをする!このおもてなし文化の結晶が、火を使った両行事になるわけです。

 地域によって様々ですが、大前提としては正月飾りを燃やします。

 その他にも、団子やお餅をみんなで食べて、豊作を祈願したりもしています!

 ぜひ、地域のどんど焼きを調べてみてください!

 いかがでしたでしょうか!ご先祖さまに「願いを叶えてね!」と思いを込めて、みなさんもぜひ高らかな炎の中に、お正月飾りを入れにいってくださいませ。

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