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【 ビジネス✖️仏教 】恩返し

玲 れい

受けた恩は返すっしょ!ということで今回のテーマは「恩返し」ね

ミカ

前回の義理と人情と似ているような気がするのダ!

えいしょう

前回第4章で義理と人情の限界のようなお話しをしましたが、恩返しをしなくてよいのかというとそんなことは決してありません。では、そもそも恩返しとはなにをもって恩返しといって、どう考えるのがよいのかと思い、みなさんでお話ししました!

恩返しはかならず
恩をくれた人に返す
わけではない

ミカ

え、、それじゃあ誰に恩を返すノダ?!

玲 れい

はは〜ん、な〜んとなく言いたいことがわかったかも

ミカ

なんでそんなにレイは鋭いノダ?

少し噛み砕いて

 仏教には「恩」を使った言葉がいくつもあります。産まれてからいままで、恩を受けたことのない人はおりません。産まれ育てられたことで受けた恩を、乳帆の恩:自分を産んで育ててもらった恩。といいます。

林 雅清さん

知恩:恩を知る。恩恵があったことを自覚する。

報恩:恩に報いる。なされていたことをまず知って、能動的に行動する。

玲 れい

まずは振り返って、恩を受けていたことに気づくのが大切なのね

では何のために恩返しをするのかというと、それは自分のためです。報恩するということは、善業にあたります。自業自得という考え方が仏教にはあります。悪い意味として捉えられがちですが、逆もしかりなので良いことをしたなら当然良いことが自分に返ってきます。それは物であったり、気持ちであったり様々です。

ですので恩を返すという行為では、行為を受けた相手が感謝するかしないかは関係がないのです。ということは、恩を返す相手は、恩を与えてくれた人じゃなくても良いのです。

林 雅清さん

盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経があります。お盆という行事のもとになったお経ですね。

目連さん(もくれん)というお坊さんは、お釈迦さんの弟子で、神通力がありました。神通力を使って亡くなったお母さんを見ると、お母さんは餓鬼道(がきどう)という苦しい世界で苦しんでいました。


お釈迦さんに目連さんは「どうすればお母さんを助けられますか?」と問いました。お釈迦さんは「陀羅尼を唱えなさい」とおっしゃいました。目連さんのお願いでたくさんのお坊さんが陀羅尼を唱えて、お母さんは助かりました。

目連さんは乳帆の恩を返したわけですが、それを通して目連さんの心が落ち着いたわけです。まさに自業自得です。

そして、目連さん以外の人は、目連さんのお母さんを助けたわけですが、その行為でどこからか受けた恩を返したことになるということです。これを意識できると、恩返しの本質が見えてくるかと思います。

ミカ

今日、レイの忘れ物を教えてあげたノダ!これは誰かに対しての恩を返していたノダ、多分

玲 れい

ちょ、それ言わないでよはずかし(笑)間違いなく返してるよ

その他の論点

押し付けになることもある?

恩も、自分の気持ち次第では、変わった性質のものになってしまいそうです。自分の中に、「してあげる」、「してあげた」という気持ちですると、それは恩を与えたのではなく、相手にとって単なる押し付け、押し売りになる恐れもありませんでしょうか。

ミカ

考えたことなかったけど、言われるとそんな気もするノダ!

逆に、その自己満足感が大事な時もありそう。貰いっぱなしというのは人間気持ち悪いものだから「「恩を返させてもらえたよかった」という気持ちに相手がなっているんだろうな、、」と思って素直に恩返しとして受け止めるのも大切になりそう。

誰かのためにと思わないとやる気が起きないこともあるんですよねぇ〜。自分のためにやるんだ〜!だとなかなか続かなくて。誰かのためにって意識することのメリットもあるかと思います。

理想だけいっちゃうとその人にお返しパターンの場合、後々にその人が、「あ、恩を受けたな」と気づくタイミングがあって、結果として、”報いていく”。それが理想の恩返しかなぁ〜と思いました!

恩を返すタイミング

恩を返せる時って、、なかなかないですよね、、。貰ってたのに返せてないなあの人、な人は正直無数にいそう。。

返したいとき、今なら返せる!という時に、その人はいないということはよくあります。なので、今日のような考え方で誰に返してもいいというのは正直有難い考え方ですね。

社会人A

振り返れば、あぁ、恩を受けていたのだな、と思い当たることがある。今から20年以上も前で、恩を渡してくれた方はすでに世に無い。これを知恩というのだろうか。

当時、私は何も気がつかなかったし、感謝もちゃんと伝えただろうか?、記憶もおぼつかない。今更ながら最近、そのかたのお名前をインターネットで検索してみたりしている。

受けた恩にどうしたら報いられるか。当時のそのかたの期待に今応えられている自分になっていたいと思う。そして、受けとった恩を、次の方へ、20年後くらい経って受けた人が気づくくらいの、恩を引き継いで渡していきたいと思う。

ちゅんちゅん丸
(中学生)

恩返しとは『やってもらったことを行動、気持ちで返す』というイメージだったが、そもそも『返す』という部分が違うんだなと思えました。恩返しとは、してもらった恩を自覚することなのではないか。報恩とは人から恩を受けたことに気づきどう自分が行動していくかということなのでしょうね。

クロワッサン
(中学生)

「自分がなんか頑張ろうと思ってやっても、誰かが喜ぶ顔を思い浮かべると凄くできるけど、自分の欲望だけでやるとすぐに諦めてしまう自分がいます。だから自分がやったことに対して喜んでくれる人の顔を思い浮かべると言うことは、まだ見返りを求めていた」というお話がありましたね。私自身、見返りを求める気持ちや、誰かに感謝して欲しいという気持ちが奥底にあると気が付きました。別にそれが悪いわけではないが、ただ相手に求めてばかりでは何も変わらないと感じました。

極盛り・担々麺
(高校生)

恩返し=物理的に返すor気持ちで返す、だと思っていて、それが全てだと思っていましたが、林さんのお話しで、そもそも根本の「返す」という行為自体が違っていたことに気がつきました。

玲 れい

わたしはいつも「大人になったら借りた恩は返すぜ!」という思いよ〜

ミカ

イケメンな考え方なノダ・・・