記事更新:2025年1月29日(水)
本記事では、全国的にも珍しい、食事や料理に関わる神社をまとめております。

1,ご祭神 |
2,由緒 |
3,ご利益 |
4,神社の様子 |
5,公式HP |
の項目に沿ってお伝えしていきます。
①高家神社(たかべじんじゃ)千葉県南房総

南房総 いいとこどりより引用
1,ご祭神
高家神社は、日本で唯一といわれる料理の神様
「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」を主祭神としてお祀りしています。
また、尊称として「高倍神(たかべのかみ)」とも言われています。
また、天照大神、稲荷大神もまつられています。

はじかみ神主のぶろぐさま引用
2,由緒
主祭神磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は、自分でとったカツオやはまぐりを
膾(なます)にして景行天皇に差し上げたそうです。
天皇はその料理の技を厚く賞して、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を
「膳大伴部(かしわでのおおともべ)」に任命したそうです。
「膳大伴部(かしわでのおおともべ)」というのは、朝廷で料理を作る職業のことです!
この功績によって、それ以降も子孫代々、朝廷での膳(かしわで)の職業を継ぐことになったんだそう!
そのために料理の神様といわれるようになりました。

ANAより引用
また、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は、大いなる瓶(べ)とたとえ、
高部さまとして宮中にある醤院(ひしおつかさ)というところに祀られています。
この醤院(ひしおつかさ)には、醤(ひしお)が貯蔵されています。この醤(ひしお)
は、日本料理の基礎になっているんだそう!
そのため磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は、醤油醸造・調味料の神としても、
料理の祖神としても祀られているんです。

岩尾醤油醸造元より引用
3,ご利益
磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)はお伝えした通り料理の神様なので、
料理関係の人たちや、味噌、醤油の醸造に携わている人が多く参拝されます!
「料理が上手になりますように」など、料理に関する事なら何でもお願いできちゃいます!!
ちなみに、高部神(たかべのかみ)に奉納される限定の醸造醤油も買えるんだそうです・・・。年に一度しか醸造されないので、貴重です✨

ヒゲタ醤油より引用
4,神社の様子
さて、この高家神社では、代表的な他の神社にはない特色のある神事をしています。
その名も「庖丁式」!
貴族の人々によって、宮中行事の一つとして伝わってきたのだそう。
庖丁とお箸で、真鯛、真魚鰹(まながつお)などを調理するのですが、一切手を触れることなくさばくんだとか!
まさに熟練の技というわけですね!
日本料理の伝統を伝える厳粛な儀式です。
毎年5月17日、10月17日(旧神嘗祭(かんなめさい))と、11月23日(旧新嘗祭(にいなめさい))に執り行われます。

ANAより引用
5,公式HP https://takabejinja.com/
②中嶋神社 兵庫県豊岡市

六面体豊岡 豊岡市観光公式サイトより引用
1,ご祭神
こちらの神社も、全国的に珍しい「お菓子」の神様が祀られています!
お菓子の祖と言われる「田道間守命(たじまもりのみこと)」を主祭神としています。
お菓子と言えば、チョコレート、おせんべいなどが思い浮かびますね。
お菓子とこの神様はどういう関係があるのでしょうか?

六面体豊岡 豊岡市観光公式サイトより引用
2,由緒
日本書紀によると、「田道間守命(たじまもりのみこと)」は、豊岡で生まれたそうです。
そして、「最上の菓子」をもたらしたといわれています・・!
「田道間守命(たじまもりのみこと)」は帝の命をうけ、不老長寿をかなえるといわれる
「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」という果物を持ち帰ったんです!
その果物は、昔、最上の果物と好まれていたかんきつ類である「橘(たちばな)」です。

庭木図鑑 植木ペディアより引用
「でも、かんきつ類って果物であってお菓子じゃないけど・・・?」
とお思いの皆さん。
和食の会席料理などの最後、デザートのような感覚でよく果物が出てくる
のですが、これが水菓子と呼ばれているのはご存じでしょうか?
実はこれ、果物やフルーツが昔は「菓子」と呼ばれていたからなのです!!
そういうこともあって、「田道間守命(たじまもりのみこと)」は現代では
お菓子や柑橘の祖神として祀られています。
違う場所の神社にもこの「田道間守命(たじまもりのみこと)」が祀られていることも!

豊岡マガジンより引用
3,ご利益
製菓業のご利益があることから、お菓子を作る職に就かれている方を中心に参拝されます。
それにつながる技能上達や目標達成のご利益もあるんだとか・・・。

製菓とパンのおしごとより引用
4,神社の様子
中嶋神社では、毎年「田道間守命(たじまもりのみこと)」の命日に近い4月の第3日曜日に、「菓子祭」という神事があります。
いろんなところから製菓に関係する方たちが御献菓を奉納するそうです!
日ごろからのご神徳への感謝が捧げられ、菓業発展・招福を祈願します。

丹波情報特急より引用
毎年たくさんの人でにぎわっています♪
5,公式HP 六面体豊岡 豊岡市観光公式サイト
こちらは豊岡市観光公式サイトになります!
まとめ
いかがでしたか?
いつも何気なく食べている料理やお菓子ですが、この機会に神社に参拝して
日ごろの食べ物への感謝を伝えてみるのもよいかもしれませんね!
食べ物と言えば、私たち人にとって切っても切り離せない存在です。
毎日の生活を支えてくれる大切な「食」ですが、「食」に関する神社があることは、あまり知られていないのではないでしょうか?
そこで、今回は全国でも珍しい、食べ物に関する神社についてご紹介します!