【翌日の払暁】 薫の家
ナギは目をこすりながら、プカプカと宙に浮いていた。
…、起きるの早いな…
今週分のアニメは見終わっていたので、早く寝ました。そういえば今日行くお寺を一応地図で調べましたが、ここで合ってますか?
多分そこだな。とりあえず、もう少し寝かせてくれ……
(寝起きのナギくん、可愛い…)
二人が身支度を終えると
では行くぞ。オレの背中に手をおいてくれ。
え、電車とかではなく?
謎解きのある寺からは、特定の霊力が出ているんだ。その霊力に向かって念じれば、オレの力で瞬間移動ができる。
まさかのワープ…!
(どんな感じなんだろう?ジェットコースターとか?それか、体の感覚が一瞬なくなるとか?うわ、怖くなってきた…)
どうした、早くいくぞ
は、はい!
薫は右手を、軽くナギの背中に置いた。
(服を着ているけど、中は毛でモフモフなのかなぁ…)
よし
ナギが目をカッと見開くと、薫とナギは家から姿を消した。
おはようございますナギくん、今日行くんですよね?