「神社仏閣オンライン」について
複数企業に顧問や役員として関わる種田氏。
そんな彼が此度共同代表として立ち上げた「神社仏閣オンライン」に込める思いとは…
和を重んずる世の中へ

日本には昔、「商人道」という思想があった。
近江商人の哲学で有名な「売り手よし、買い手よし、世間よし」という『三方よし』の考え方である。
これを種田氏は『信用経済』と呼び、世界に誇る100年起業を日本にもたらした所以であると語った。
そして、それは経済だけでなく日本文化のすべてに通じ、現在世界的なテーマとなっているSDGsも、日本人は昔から当たり前にやってきたことなのだという。
長期的な視点から対象を捉え、自己の満足だけではなく三方の満足を目指す。
故に、資源の限られた島国でも尽くすこともなく、今日まで国家を続けられたのである。
そのフィロソフィとして在ったのが「宗教」。
神道と共に日本独自の発展を遂げた『日本の仏教』、ひいては「寺院」の存在だったのではないかと種田氏は考えた。
場としての支えから精神としての支えへ
古来より寺院は教育や行政など地域の中心を担う場としての役割を持っていた。
しかし、戦後における欧米文化の流入や政教分離に依ってその役割は失われ、現代では「葬式仏教」とまで揶揄される始末である。
そういった宗教の衰退における一因には、現代人の「思想・思考・哲学」に対する無関心があげられる。
科学の発展における物事の可視化によって、「見えないもの」に対する感度が低下したことの表れとも言えよう。
先述の「三方よし」でいうところの「世間」が見えなくなってしまったのだ。

けれど、いつの世も社会を作るのは人間で、滅ぼすのもまた人間である。
モアイ像で有名なイースター島滅亡の理由は「文明発展の為に自然を破壊しすぎた」ことだという。
故に、日本人は自然より得る作物等を『恵み』『幸』と呼び敬意を育んできた。
つまり、人間を生かしてきたのは文明ではなく思想だったのである。
しかし、仏教の衰退とともに日本人の大切に育まれてきた思想も薄れ、今日では「世界一豊かで不幸な国」とまで呼ばれる有様だ。
本流で行きましょう
思想を失った現代人ではあるが、「仏教」自体はいまだ健在である。
ならば、足りないのは何かというと『仏教』と『人』を繋げるパイプだ。
本質は変えずに、やり方を変えていこう。
伝道の本質は「対機説法」である。
相手に合わせて、語り口や伝え方を変える伝道の術だ。
「神社仏閣オンライン」の目指す場所は、そこである。

100年起業を育んだ日本が、さらにこの先100年を紡いでゆくために。
文明だけではなく思想を育み、更にはそれを学び繋ぐ次世代を育てる場を。
現代人と仏教をオンラインにする。
それが『神社仏閣オンライン』なのだと、共同代表種田氏は語った。
コメントを残す